バイデン次期米大統領へ玉城知事「沖縄の声に耳を傾けて」


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
玉城デニー沖縄県知事(資料写真)

 玉城デニー知事は8日夜、米大統領選で勝利を確実にした民主党のジョー・バイデン前副大統領、副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員に祝意を表するとともに、マイノリティーに理解を示す次期大統領に「沖縄の声に耳を傾けてほしい」とのコメントを発表した。

 新政権樹立に当たって「沖縄にルーツを持ち、または沖縄に理解のある人材を積極的に登用するなど、沖縄との対話および関係構築の実現に向けて取り組んでいただければ幸甚に存じる」と求めた。

 玉城知事はバイデン氏に対し、国際社会のリーダーとして新型コロナウイルス対策や世界経済の早期回復、外交・安全保障、地球温暖化対策など、「国際社会で各国が協調して取り組むべき諸課題に力強く取り組まれることを期待する」と述べた。

 沖縄は「米軍施政権下の時代から過重な基地負担を強いられ、その軽減が長年の課題となっている」とした上で「沖縄は日米同盟の礎として重要な働きをしている」と指摘した。

 沖縄にルーツがある人々が数多く米国に在住するなど深いつながりを強調し、「米国との関係をより緊密なものとすることが沖縄の過重な基地負担の軽減はもとより、双方の文化、社会経済の発展に資するものと考えている」と期待を寄せた。