持続可能な売店運営を目指し SNSで店や地域PR


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地元の陶芸家が作った「ルー・フェチカンの土鍋」をPRするオーナーの山上晶子さん=10月19日、大宜味村田嘉里の田嘉里共同売店

 【大宜味】沖縄県大宜味村田嘉里区にある田嘉里共同売店では厳しい運営状況を打破するため、地元でしか購入できないタケノコ「チンブクダケ」や野菜の他、オーナーが直輸入した新米やこだわりのワイン、クラフトビール、バスクチーズケーキにコーヒーなどを販売し、セレクトショップとしても人気を集めている。

 区民だけでは持続的な運営が厳しいため大宜味、国頭、東のやんばる3村居住者の需要を狙い、中部や那覇まで行かなくても購入できると好評で、売り上げも伸びている。共同売店は出資金などの原資が減少し人口減によって売り上げが落ちている。地元の陶芸家が作った「ルー・フェチカンの土鍋」をSNSを活用して告知販売し、利益向上にも取り組む。

 共同売店は利益が少ないうえに時間的に拘束されるということで請負の担い手が減っている。この現状に対して持続可能な売店運営を目指している。

 共同売店オーナーの山上晶子さんは「地域住民には売店便りを出したり、時代に合わせてSNSで積極的に情報を発信し売店の運営を通して地域の面白さをアピールしている。課題は多いが、解決しようという雰囲気が住民にあるので、とても楽しくやりがいがある」と話した。問い合わせは田嘉里共同売店(電話)0980(44)3106。
 (喜納高宏通信員)