杉田氏発言に静かに抗議 那覇でフラワーデモ 性被害撲滅訴える


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
花やプラカードを手に、道行く人へサイレントスタンディングデモを行う参加者=11日午後7時17分ごろ、那覇市泉崎の県民広場

 性暴力の撲滅を訴えるフラワーデモが11日夜、那覇市の県民広場であった。主催したフラワーデモin沖縄によると、男女延べ12人が参加し、行き交う人々にアピールした。同デモは昨年4月に東京から始まり、全国に広まった。沖縄では昨年8月から毎月11日に開催し、今年3月にいったん終了していたが、自民党の杉田水脈衆院議員が9月、党内会議で「女性はいくらでもうそをつけますから」と性暴力被害者を蔑視するような発言をしたことに抗議するため再開した。

 過去のフラワーデモでは、参加者は花を片手にそれぞれの思いを語っていた。今回は静かに立ったままのデモを展開した。

 呼び掛け人の一人、上野さやかさんは、杉田議員に謝罪や辞職を求める13万6千筆超の署名が全国から集まったものの、自民党本部は受け取りを拒否したことに触れ「性暴力は簡単になくならない。撲滅を日々、訴え続けなければならない」と取材に話した。