離島の急患搬送の迅速化に期待 石垣島で暫定ヘリポートの運用開始


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
供用開始された暫定ヘリポートで、海上保安庁職員からの説明を聞く玉城デニー知事(左から3人目)ら=11日、石垣市真栄里

 【八重山】石垣島周辺離島で発生した救急患者の搬送に使用するため、県が県立八重山病院隣接地に整備を進めていた暫定ヘリポートの供用開始式が11日、石垣市の同ヘリポートで開かれた。玉城デニー知事のほか、外間守吉与那国町長、伊良皆光夫多良間村長など関係市町村幹部、葛西正記第11管区海上保安本部長らが出席した。

 式では玉城知事らのあいさつやヘリポートの概要説明、ヘリコプターの着陸から搬送までのデモンストレーションなどが行われた。

 玉城知事は「八重山病院への搬送時間が短縮され、住民の安全・安心につながることを期待する。国や関係市町村、石垣航空基地との協力態勢で、継続的な運用を図っていく」とあいさつした。

 外間町長は「暫定ヘリポートは八重山病院が八重山の中核病院、災害拠点病院としての役割を果たすためにも重要な施設だ。県には恒久的なヘリポート整備についても特段の配慮をお願いする」と述べた。

 玉城知事は供用開始式に先立ち、石垣海上保安部船艇基地を視察した。