キングス連勝止まる 信州に66-73 シュート精度欠く 第14戦


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
キングスー信州 第4クオーター、ドライブで守備を交わして攻め込むキングスのキム・ティリ=11月14日、沖縄市体育館(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは14日、沖縄市体育館で西地区8位の信州ブレイブウォリアーズと今季第14戦を行い、66―73で敗れた。連勝は11で止まった。通算成績は11勝3敗で順位は1位のまま。前半29―36で折り返し、追い掛ける展開のキングスだったが、なかなか主導権を握ることができずに、最後は逃げ切られた。次戦は15日、同体育館で信州と対戦する。

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 キングス7点ビハインドで迎えた第4クオーター(Q)残り1分14秒。逆転のチャンスを残し、会場は選手を後押しするこの日一番の拍手が響いた。

 攻めて逆転を狙いにいくが、船生誠也やドウェイン・エバンスのシュートは立て続けにリングに嫌われた。奪われたボールは最後は信州のマクヘンリーの手に。キングスで輝かしい戦歴を残した“レジェンド”のシュートが鮮やかに決まり、逆転の芽は摘み取られた。

 キングスは前半からシュートの精度を欠いた。後半に向けて互いに闘志むき出しのプレーが多くなり、ファウル数も増えた。岸本隆一は「守備でアグレッシブにいくのはいいが、ファウルしてしまう場面が目立った。ノーマークでも決められなかった」と反省。前半から歯車がかみ合わない部分を最後まで引きずった。そんな中でもジャック・クーリーは得点とリバウンドで活躍。エバンスも豊富な運動量で得点に絡んだ。

 並里成は「信州はボール回しの意識がすごくて、自分たちのバスケをさせてもらえなかった。明日は重い展開にならないようにしたい」と修正しての勝利を目指す。
 (大城三太)


▽Bリーグ1部(沖縄市体育館、1519人)

信州 5勝9敗
73―66(15―10,21―19,17―16,20―21)
キングス 11勝3敗

 【評】序盤から先行され、キングスは追い掛ける展開。互いにファウルぎりぎりの激しいプレーの応酬となる中で追い付くが、連続得点を許して再び離された。後半も同様の展開でもどかしい時間帯が続いた。最後はボールをうまく支配され、逃げ切られた。

◆リズム良くなかった

 藤田弘輝HC(キングス)の話 リズムが終始良くなくて、信州ペースで試合が進んでしまった。連勝はいつか終わるもので、記録自体は意識していない。(どのチームも)簡単に勝てる相手ではない。1試合1試合、次はどうするかを考えて戦っていく。

◆タフな試合した

 勝久マイケルHC(信州)の話 とても調子のいい相手とタフな試合をして、最後まで選手が頑張ってくれた。オフェンスリバウンドをかなりの数取られたので、明日は全員で取りにいく。もっといいプレーができる部分があると思うので、出せるようにしたい。