沖縄市のこどもの国に応援団 新型コロナでえさ代にも困る窮状に


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 沖縄市のこどもの国は、新型コロナウイルス感染症の影響で入場者が減少し、動物のえさ代などが不足して苦境に立たされているが、ラジオや保育園から支援の手が差しのべられている。

寄付金と動物の絵送る 宜野湾・ムーミン保育園から

コロナ禍で頑張る動物たちへ絵と寄付金を贈るムーミン保育園の園児らと沖縄こどもの国の神里興弘園長(中央)=6日、沖縄市胡屋の沖縄こどもの国

 【沖縄】宜野湾市のムーミン保育園の園児らが6日、沖縄市の沖縄こどもの国を訪れ、皆で描いた動物園の絵と寄付金3353円を贈った。沖縄こどもの国は新型コロナウイルス感染症の影響で入場者が減少、動物の餌代が不足しているため寄付を募っている。

 4歳児クラスの6人がお泊まり保育の日程で動物園を見学した。絵は「勤労感謝の日」を前に、飼育員らに感謝を込めた。寄付金は園と保育士らから募った。

 宮城陸ちゃん(4)は「キリン、ネコ、ゾウ、カエルを描いた。動物は好き」と話した。
 神里興弘園長は「コロナで動物たちも大変な思いをしている。園として皆に楽しんでもらえるよう頑張ります」と感謝した。

クラウドで募金、目標300万 FMコザ・市情報サイト

支援を呼び掛けるFMコザの町田ゆみさん(中央)と沖縄こどもの国の職員=6日、沖縄市のFMコザ(同局提供)

 【沖縄】新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、来場者数や売り上げの減少に悩む沖縄市の動物園「沖縄こどもの国」への支援の輪が広がっている。沖縄市のコミュニティーラジオ局FMコザと市地域情報サイト「イザ☆コザ」は2日、同園を支援するクラウドファンディングを立ち上げた。目標金額は300万円で同園に全額寄付する。受け付けは来年1月末まで。

 同局と同サイトはこれまでにも、豚熱や新型コロナで苦境に立たされた市内飲食店の応援企画などを行ってきた。同園が新型コロナの感染拡大で厳しい経営状況にあるとの報道を受け、共同でクラウドファンディングを設立した。

 FMコザの町田ゆみさん(31)は幼少期から同園に親しみを感じていた。FMコザで放送する番組「沖縄こどもの国ZOO ZOOワンダーランド」のアシスタントも務めている。「県内唯一の動物園であり、誰もが一度は訪れたことがあると思う。ぜひ力になってほしい」と呼び掛けた。

 支援者には同園の年間パスポートや市内飲食店の食事券、ラジオの出演権などを送る。詳細はクラウドファンディングサイト「A―port」で確認できる。