GoTo食事券きょう開始 店舗は感染防止を徹底 沖縄県「少人数・短時間利用を」


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 17日から「Go To イート」のプレミアム付き食事券の利用が沖縄でも始まることを受け、キャンペーンの県内事務局は利用を呼び掛ける一方で、会食を通じて感染が拡大しないように店舗の感染防止対策を徹底していく構えだ。

 紙食事券を販売する沖縄ファミリーマートによると、15日まで実施した事前の販売予約で6565件、計1万1502セット(1セット8000円)の申し込みがあった。「Go To イートキャンペーンおきなわ」事務局で、全体を統括するJTB沖縄の砂川健二旅行営業部長は「一度利用すると使い勝手の良さが分かると思う」と利用を呼び掛けた。

 利用できる店舗はレストランや居酒屋、バーなど幅広い。今後、年末年始に向けて参加を希望する店舗が増え、審査日数に時間がかかることも予想される。事務局では、参加を考えている店舗に対しても早めの登録を呼び掛けている。

 飲食店が参加するには、外食業のガイドラインに基づき、他のグループと最低でも1メートル以上の距離を取るなど感染予防対策を取るなどし、対策の内容を店頭に掲示する必要がある。

 事務局は今後、各地の商工会などと連携して、各店舗が対策を徹底しているかなどを確認していく。

 県は10月に発出したコロナ警報で、県内で会食による感染が拡大しているとして、飲食する場合は5人未満の少人数で、2時間以内の短時間とすることや、深酒やはしご酒を控える、利用する店舗の対策を確認する―ことなどを県民に呼び掛けている。

 一方で、国内の感染者が急速に拡大しており、菅義偉首相は16日に、感染拡大が見られる地域では、一定の人数以上での飲食は「Go To イート」の対象外とすることについて、都道府県知事に対し検討を要請する考えを示した。キャンペーンおきなわ事務局は「事業に変更はない」として、政府や県の対応を注視していく。