警察官が窃盗、酒気帯び… 沖縄県警職員の処分21件 懲戒は4人


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
沖縄県警本部

 2020年1月から今月13日までの沖縄県警職員の処分件数が、懲戒・訓戒などを合わせて21件だったことが16日、県警監察課への取材と公文書開示請求で分かった。懲戒処分を受けたのは4人で、いずれもすでに依願退職した。訓戒処分などは17件で未成年飲酒など、飲酒に起因する事案が含まれる。懲戒・訓戒などの処分件数は2017年が33件、18年が29件、19年が25件だった。

 懲戒処分を受けたのは、うるま市内の機動隊独身寮で同僚の部屋に侵入して現金6000円を盗んだ20代男性巡査、道交法違反(酒気帯び)で逮捕された50代男性警部、のぞき目的などで那覇署内の女子シャワー室に侵入した20代男性巡査。留置施設で勾留中の女性の前で自慰行為をしたとして、特別公務員暴行陵虐の疑いで書類送検された男性巡査長(41)も懲戒処分となった。

 訓戒処分などは、泥酔して虚偽の110番通報を行った50代男性警視や、未成年飲酒をした本島中部の警察署に勤務する10代男性巡査など17人だった。県警関係者によると、未成年飲酒をした男性巡査はすでに退職した。

 本島北部の交番所長を務める50代男性警部補が、女性職員らに対し卑わいな内容のメールを送る行為をしていたことも、県警関係者への取材で分かった。この男性警部補は今年10月末までに処分などを受けていないという。

 県警関係者によると、男性警部補は卑わいな内容のメールを女性職員に送ったほか、別の女性職員には「パソコン操作を教えてほしい」などと呼び掛け、体を密着させる行為をした。上司の聞き取り調査などに、男性警部補は「相手(女性職員)は笑顔だった。周りが自分に嫉妬している」などと説明しているという。