仲井真元知事への叙勲「民事係争中でも除外せず」 官房長官が見解


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仲井真弘多元知事

 【東京】加藤勝信官房長官は16日の会見で、仲井真弘多元知事が民事裁判で係争中であった事実を経産省が把握せずに旭日大綬章に推薦した件について問われ、「一般論として民事訴訟係争中であることのみをもって直ちに叙勲の候補者から除外することはない」と述べた。叙勲の審査に問題がなかったとの姿勢を明らかにした。

 経産省は、推薦を見合わせるケースがある留意事項の一つとして「民事裁判で係争中」であることを挙げている。本紙は14日付紙面で、仲井真氏が死亡した妻の連帯保証を巡る裁判で係争中で、経産省は把握していなかったことを報じた。

 加藤氏は「個別の叙勲候補者の審査過程については回答を差し控える」とし、受章の判断理由については「幅広い分野での功労を総合的に評価して決定された」と述べるにとどめた。