国場衆院議員の和解に「暴力団介入」と文春報道 代理人は否定


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 週刊文春は18日、外務政務官を務める国場幸之助衆院議員を被告にした損害賠償請求訴訟を前に、国場氏の親戚男性が、指定暴力団幹部を同席の上、原告男性に示談を求めたなどとオンライン版で報じた。報道を受け、国場氏は代理人弁護士を介し「(記事内容を)断固否定する。名誉毀損(きそん)などで訴訟を検討する」などと事実関係を否定している。

 関係者によると、国場氏は2018年4月に観光客の男性と那覇市内でトラブルになり傷害事件を起こした。その際、一緒にいた飲食店経営の女性を巡り、原告男性から提訴され、既に和解が成立している。記事によると、和解前に、国場氏の親戚男性が暴力団幹部を伴い原告男性と面会、示談を求めたという。

 国場氏側の代理人弁護士は記事内容を全面的に否定した上で、「記事の件で親戚男性から聞き取りしたが、暴力団の関与や仲介は否定した。国場氏の政治活動や個人的な相談などにはこの親戚男性が関与することはほとんどない。記事はでっち上げだ」と主張した。国場氏側は19日にも週刊文春に対し抗議文を送付し、名誉毀損で損害賠償や謝罪広告の掲載などを求めることを検討するとしている。