「クラビオーラ」って楽器知ってる? プロの奏者が万座毛をバックに演奏


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
木管楽器「クラビオーラ」を演奏する折重由美子さん(左)=14日、恩納村の万座毛周辺活性化施設

 【恩納】恩納村の万座毛周辺活性化施設で木管楽器「クラビオーラ」の演奏会が14日、開かれた。万座毛から望む東シナ海をバックに、東京都を拠点に活動する奏者の折重由美子さんが軽快に曲を披露した。

 クラビオーラは現在製造・販売されていない楽器。折重さんは世界で唯一プロとしてクラビオーラで演奏・創作活動をしている。コンサートでは童謡「赤とんぼ」をジャズ風にアレンジした曲や、「花」「涙そうそう」など沖縄曲のメドレーなどを披露。軽快な曲調を訪れた人たちは楽しんでいた。折重さんは「優しい音色でリラックスしてもらえたようでうれしい」と語った。

 この日のコンサートは「太陽とツナガル電池の音のコンサート2020」と題し、富士通グループで乾電池の製造販売を行うFDKの協力で音響機器の電力を蓄電池で賄った。蓄電地を使うとスピーカーのノイズが出にくくなるという。

 恩納村環境フォーラムも同時開催され、村内の赤土対策やサンゴ保全の取り組みなどが紹介された。長浜善巳村長は「海を守ることで、海やサンゴの素晴らしさを多くの人に伝えていきたい」と語った。