沖縄のパイナップルからブランデー製造 名護ワイナリーが免許取得


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
酒造免許の通知書を手にする安里清高社長(右)と畑貴嘉工場長=19日、名護市のナゴパイナップルパーク

 【名護】県産パイナップルでワインを製造している名護パイナップルワイナリー(安里清高社長、名護市)が、パイナップル果汁を使ったブランデー造りに乗り出す。

 長期熟成した付加価値の高いブランデー開発に向けて、ブランデーとスピリッツの酒造免許を今月5日に取得した。来年8月に蒸留器を導入し、開発製造に取り組む。

 ブランデー製造に向けて3年前から蒸留法などを研究してきた。ジュースには使えないパイナップル皮の果汁などを主原料に製造し3年、5年、10年と長期熟成させる計画だ。

 19日、安里社長は「コロナ禍で厳しい状況だからこそ挑戦が必要だ。南国の果実を使ったブランデー自体が珍しい。付加価値を高め、パイナップル農家にも利益を還元したい」と語った。