バトロワゲーム、心身に負担 モバイルプリンスの知っとくto得トーク[186]


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スマホやゲーム機でプレーできる「バトロワゲーム」【※1】が小中学生に人気です。

これはオンライン対戦のゲームで、100人が無人島に降り立ち武器を拾って戦い、最後に残った1人(チーム)が勝利するものです。

これは基本的に1人だけが勝ち、残りの99人は負ける。どれだけ練習しても、負けることが必然的に多くなる仕組みです。

負けず嫌いで、勝たないと納得できない性格の人は、すごくストレスがたまりやすい。

「子どもがゲームにハマり、負けると言葉遣いが荒くなる」という保護者からの相談を何度も受けました。

 

※1 バトロワゲーム … 「フォートナイト」「荒野行動」「PUBG」など、ルールの似たバトロワゲームが複数存在します。「eスポーツ」として世界大会が行われて盛り上がりを見せる一方、ハマり過ぎたがゆえのトラブルなども発生しています。

 

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一方、勝ったら勝ったでストレスはたまりませんが、体が興奮状態になります。同時に、脳から「ドーパミン」という快楽成分が分泌され、中毒状態になるリスクもあります。

つまり、「何度も負けてストレスがたまっても、勝った時の興奮を味わいたいからやめられない」というサイクルになります。

心に、すごく負担がかかるということですね。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

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眠る直前にプレーすると、寝付きが悪くなる可能性があるのでオススメできません。

また、バトロワゲームは対象年齢が「12歳以上」「15歳以上」「17歳以上」と設定されています。

その年齢に達していない人はやったらダメ…ではありませんが、対象以下の年齢でプレーする場合は、保護者とゲームの楽しみ方や過去に起こったトラブル【※2】について話し合う必要があります。

バトロワゲームは楽しくて刺激的です。だからこそ意識して適度に楽しまないといけないね。

 

※2 トラブル … チーム対戦を行う場合、チームメンバーとボイスチャット機能(複数人での電話のようなもの)を使い、コミュニケーションを取ります。一緒にスリルあるゲームを協力しながら進めることで相手に対する安心感や一体感が生まれ、「直接会おう」と言われて警戒することなく会いに行く事件などが複数回発生しています。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。

http://smartphoneokoku.net/