3次訴訟原告4000人超へ 普天間爆音 来月25日提訴予定


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米軍普天間飛行場(資料写真)

 【宜野湾】米軍普天間飛行場周辺の騒音被害救済を訴え、米軍機の飛行差し止めと損害賠償を求めている普天間基地爆音訴訟団(島田善次団長)が予定している第3次訴訟の原告人数が25日、2次訴訟(3417人)を上回る3762人に上った。さらに増え4千人を超える見込み。那覇地裁沖縄支部へ12月25日に提訴を予定する。

 訴訟団は5千人規模の原告団結成を目指し、6月29日から原告を募集している。本来は4月から募集を開始し9月に提訴予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で遅れた。感染対策を講じながら、小規模な説明会や書類受け付けを市内各地で開いてきた。

 12月提訴に向けた募集はいったん締め切るが、追加提訴に向け来年1~2月に説明会を開く予定だ。訴訟団の玉元一恵事務局長は「夜間飛行などで多くの人が人権侵害を受けており、皆で司法の場で声を上げていく。追加提訴もあるので安心してほしい」と強調した。

 第3次訴訟では、過去2回の訴訟で原告の訴えが退けられた米軍機の飛行差し止めを再度求め、損害賠償の増額も求める。原告の募集対象は、これまでの訴訟で国が定めた騒音コンター(分布図)の区域内の住民に限定する。訴訟に関する問い合わせは、訴訟団(電話)098(893)5004(平日午前10時~午後5時)。