横田配備のオスプレイ飛来 嘉手納、北谷町議会で抗議決議


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米軍嘉手納基地に飛来したCV22オスプレイ=16日、同基地(読者提供)

 【嘉手納】米軍横田基地配備の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイ3機が16日に米軍嘉手納基地に飛来したことを受け、嘉手納町議会(徳里直樹議長)は26日、臨時会を開き、抗議決議と意見書を全会一致で可決した。同機種の嘉手納基地への飛来中止と県内訓練場の使用計画の撤回を求めた。同日、日米関係機関に郵送した。

 同機種の嘉手納基地への飛来は3月以来6度目。決議書と意見書では、騒音激化や安全性を不安視する声が住民から上がっているとし、「嘉手納基地の訓練拠点化につながる一切の動きを看過することはできない」と強調した。

 併せて同日、F15戦闘機が16~19日にかけて訓練を繰り返し、「町民の受忍限度をはるかに超える」として、抗議決議と意見書を全会一致で可決した。嘉手納基地への外来機の飛来中止や基地負担軽減に向けた取り組みの実施を要請した。

 

北谷町議会も抗議決議可決

 【北谷】米軍横田基地配備の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイ3機が16日に米軍嘉手納基地に飛来したことを受け、北谷町議会(亀谷長久議長)は27日、臨時会を開き、抗議決議と意見書を賛成多数で可決した。同基地の負担軽減のために機能移転や訓練移転などを求めた。意見書と抗議決議では、軍用外来機の飛来で騒音被害は増加し、米軍再編協議の「負担軽減とは逆行している」と批判した。

 

 併せて、9月26日以降に県内で米軍人による道路交通法違反事件が17件も発生していることに対して、抗議決議と意見書を全会一致で可決した。米軍人などの綱紀粛正や勤務時間外の行動を規制する「リバティー制度」の強化や事件防止の具体的解決策の提示などを求めた。