楓空さんからのお礼状に「感激」 会える日を心待ちにしている


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 元会社役員で那覇市在住の比嘉門潤市さん(81)がこのほど、小児がんと闘う中城村の小学4年生金城楓空(ふうあ)さんを支援する「ふうあの会」に100万円を寄付した。寄付後、楓空さんから手紙が届き「元気になったら、あいにいきます」とつづられていた。比嘉門さんは「直筆のお礼に感激した。最近では自分の孫のように感じている」と会える日を心待ちにしている。

 比嘉門さんは卸会社、大門商事の創業者。希少がんの悪性腹膜中皮腫と闘病中の楓空さんが東京で手術を受けることや治療費支援の訴えを伝える本紙10月10日付の記事を読み、翌11日に楓空さんの父均さん、同会広報役員の比嘉篤志さんに100万円を寄付し、楓空さんへの手紙を託した。

 比嘉門さんは妻正子さんと連名での手紙で「病気を治し幸せな生活を送れるよう祈っています」「世の中はあなたの応援団です。幸せを祈る人はたくさんいます」などと激励した。

 楓空さんは手術3日前に返信を書き「比嘉門さんとみんながおうえんしてくれているので心強いです。帰ってあいさつにおうかがいできたら」と記した。楓空さんは10月22日に東京都内で手術を受け、経過は良好で治療を続けているという。

金城楓空さんが比嘉門さんに書いた手紙
小児がんと闘う金城楓空さんの父均さん(中央)と寄付をした比嘉門潤市さん(右)。左は「ふうあの会」の比嘉篤志事務局長=10月、那覇市内の比嘉門さん宅