沖縄の闘牛界を背負う無敗対決! 今年最後、6日に「具志川大闘牛」


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
シーの一番に登場する岩手産の大型有望牛・南武大王

 【うるま】今年の最後を飾る具志川大闘牛大会(主催・具志川闘牛組合、共催・琉球新報社)が6日午後1時から、うるま市石川多目的ドームで開かれる。注目のシーの一番は、これからの沖縄闘牛界を背負う無敗牛で、将来性が高く評価されている南武大王と東山新優武勝が激突する。シーの三番は、2連勝の雷神真龍に若手精鋭牛のH14・突撃ハリケーンが挑む。黒獣王、南部一刀龍、たっちゅー、ツバメトガイー、陣那王の5頭はデビュー戦となる。

 前売り券は、キャッスルハイランダー、屋良ビデオで発売中。入場料金は男性3千円、女性2千円、中高校生千円、小学生以下無料。

 なお、来年1月1日は新春北部大闘牛大会、2日は新春華大闘牛大会、3日は新春南部大闘牛大会を予定している。

挑戦牛の東山新優武勝は無敗の荒技牛

■シーの一番 南武大王×東山新優武勝

 南武大王は、短くて鋭くとがった角を武器に鋭い割り技からの腹取り攻撃を得意とする、岩手産の大型有望牛だ。2019年10月のうるま市祭り闘牛大会が初戦。対戦牛の将龍成をわずか5秒で撃沈する圧倒的強さを見せた。恵まれた体格を持つ新鋭牛で、かなりの稽古を積んでいるようだ。戦歴1勝。

 挑戦牛の東山新優武勝は、長くて鋭くとがった角を使っての掛け技から一気に腹取り速攻を繰り出す無敗の荒技牛だ。19年10月に行われたうるま市祭り闘牛大会が初戦。対戦牛の稲成天司をスピードのある腹取り攻撃で圧倒しての白星スタート。練習試合は相当数積み重ねているようだ。戦歴1勝。

 両牛ともに2年ほど前に1度、練習試合を行っており、互いに優劣付け難い互角の対戦だったとのこと。その決着試合となる。果たして勝負の行方はどうなるのか注目が集まる。

 

■シーの三番 雷神真龍×H14・突撃ハリケーン

 雷神真龍は、目にも止まらぬ速さの奇襲攻撃を得意とする2連勝の人気花形牛だ。初戦は、19年5月に行われた与勝大会で、赤道新龍を1分6秒で撃破。2戦目は同年10月に行われたうるま市祭り闘牛大会。対戦牛の琉神輝龍をわずか1分11秒で圧倒した。2戦ともスピード攻撃が魅力だ。

 対するH14・突撃ハリケーンは、長くて鋭くとがった角を武器に掛け技からの腹取り攻撃に威力のある若手人気有望牛だ。昨年9月の昭和32年生大闘牛大会が初戦。対戦牛のゴールドを36秒で撃沈する圧倒的強さを観衆にアピールした。戦歴は1勝。

 雷神真龍のスピード攻撃をH14・突撃ハリケーンが得意の掛け技で封じ込んで持久戦に持ち込めるかどうかが勝負の鍵となりそうだ。  (平川康宏通信員)