中高生が企画、撮影、編集まで手がけた映画が完成 浦添市制50年事業


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映画を作成した浦添市内の中・高校生ら=11月28日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール小ホール

 【浦添】浦添市内の中高生が企画、撮影、編集を手掛けた映画「空蝉(うつせみ)のカメラ」の完成披露試写会が11月28日、アイム・ユニバースてだこホール小ホールで開かれた。約50人の観客を前に舞台あいさつに立った生徒は「多くの人に協力してもらい感謝の気持ちでいっぱい」「いい経験になった」と充実感を漂わせた。

 浦添市制施行50周年記念事業の一環で今年2月、企画が始動。市内の中・高校に通う約20人の生徒が制作に携わった。新型コロナウイルスの影響でスケジュール通りに進まなかったが、事業者らの協力を得ながら、約20分の短編映画を完成させた。

 映画のコンセプトは「であえる」。人、文化、芸術、歴史との出会いを描く内容となっている。

 監督を務めた真栄田璃音(りおん)さん(17)=那覇工業高2年=は「編集に興味があり、監督をやってみようと思った」という。約10カ月の日々を「コロナでの中断や他の高校生らのスケジュール管理が大変だった」と振り返った。それでも撮影は「楽しかった」と語り、「多くの人と関わることができた」と笑顔を見せた。

 主演の邊土名俊毅(としき)さん(14)=昭和薬科大付属中3年=は「笑顔などの表情づくりが難しかった」と話し「もう一回撮り直したい思いがある」と悔しさをにじませた。「演じるだけでなく、編集にも関われていい経験になった」と話した。

 映画は11月30日から浦添市のホームページで公開している。