照屋氏が社民党残留へ「任期終わるまで」 後継・新垣氏の意思尊重か


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照屋寛徳氏

 立憲民主党への合流が取りざたされている社民党の照屋寛徳衆院議員が党に残留する意向を固めたことが4日、関係者への取材で分かった。照屋氏の後継として今年7月に社民党公認が内定している北中城村長の新垣邦男氏が残留の意向を示しており、新垣氏の意向を尊重したとみられる。

 照屋氏は同日午前、東京都内での本紙取材に対し「社民党から選出されて議席を得ている。任期が終わるまで党から離れることはない。それははっきりしている」と話した。

 照屋、新垣氏の意向については11月28日に開かれた社民党県連の執行委員会で報告された。

 社民党は同14日の臨時党大会で立憲民主党への合流について「是非、賛否を問わない」とする議案を可決した。

 同大会で照屋氏は福島瑞穂党首の党運営を「先輩方が築いた遺産を食いつぶした」などと批判し、動向が注目されていた。

 党大会後の取材では、後継の新垣氏の選挙支援に注力する姿勢を示す一方で、残留か脱退かについては「まだ決めていない」として明言を避けていた。

 一方、照屋氏が立民に合流せず、残留の意向を示していることに県連内からは不満も出ている。

 県連幹部の一人は「立憲民主党への合流推進派の中心人物だった照屋氏が次期衆院選などを理由に残留するというのは筋が通っていない。これまでの話し合いは何だったのか」と批判した。