市有地ゴルフ場使用「損害金50万円は安すぎ」初弁論 石垣市は棄却求める 那覇地裁


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石垣市役所(資料写真)

 石垣市の市有地がゴルフ場として長年無断で使用されていた問題で、市が不当に安い基準で損害金を算出するなどし、市民に損害を与えたとして、使用者に適正な金額で再請求するよう市民7人が中山義隆市長に求めた訴訟の第1回口頭弁論が4日、那覇地裁(山口和宏裁判長)で開かれた。市側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、市有地は約2千平方メートルで約30年にわたって無断使用されていた。市は10年分の賃料相当損害金として使用者から約50万円を徴収。原告側は、徴収の内容が市議会の議決を経ておらず違法だと主張。損害金も不当に安く誤った算定がされているとし、近隣の取引価格などから約580万円の損害賠償を請求すべきだとしている。