ICT(情報通信技術)を活用したサービスの革新性を競う、ビジネスコンテスト「クロステックイノベーション2020」(沖縄銀行など主催)の沖縄地区最終選考会が4日、那覇市のタイムスホールで開かれた。出場した9組の中から、運転代行業者と利用者をつなぐ配車アプリ「エアクル」を開発したアルパカ・ラボ(那覇市)の棚原生磨社長が、最優秀賞に選ばれた。
エアクルは、利用者が現在地や目的地を入力すると、近くにいる運転代行ドライバーに情報が届き、マッチングできる。8月にアプリをリリースして以降、約5千件のダウンロードがあった。運転代行事業者は29社、計54台が登録する。依頼から、30分以内に代行ドライバーが到着した実績は、11月に98%を記録した。
棚原社長は「運転代行業界の質を高め、ドライバーの利益を上げる仕組みの手助けをしたい」と話した。
優秀賞には、共通の「好き」を持つ人が世界中でつながれるアプリ「Paike」を開発した、アティックスタート(東京都)の冨田啓輔代表が受賞した。
受賞した2氏は、1月に東京で開催されるグランプリファイナルに出場する。