【東】沖縄県東村高江の私有地で8日に、米空軍所属とみられる兵士3人が野営をする様子が確認された件で、米軍の四輪車とみられる車の走行跡が、現場付近の原野などで確認された。四輪車にナンバープレートはなく、私用車として村内の公道を通行していた場合は道路交通法に違反する可能性がある。野営について、沖縄防衛局は米側に再発防止を申し入れた。
地元住民が7日午後4時ごろ、野営地近くにある沖縄やんばる海水揚水発電所のゲート前で、停車中の四輪車と米兵らを目撃した。9日に伊佐真次村議が私有地付近を調査したところ、原野となっている空き地などで四輪車のものとみられる走行跡を見つけた。野営が確認された当時、現場には米軍の四輪車2台があったが、ナンバープレートがなかったことが確認されている。
米軍車両については、日米地位協定でナンバープレートを装備する必要がないとされているが、私用車だった場合は道交法違反に当たる可能性がある。伊佐村議は「米兵らが集落内を四輪車で走行していたとすれば危険であり、問題だ。何でもできると思われては困る」と危機感を示した。
當山全伸村長は野営について「あってはならないことが起きた。再発を防ぐためにも今後、防衛局に対して提供区域と民間地の境界を示すような策を求めたい」と語った。