名護市民意見の聴取「必要ない」 市長、辺野古新基地の設計変更で言及


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
名護市役所

 【名護】沖縄防衛局による名護市辺野古の新基地建設の設計変更申請に関して、渡具知武豊名護市長は9日の市議会12月定例会で、県への市長意見提出に当たり市民の意見を聴取するか否かについて「あらためて聴取する必要はないと考える」と述べた。石嶺康政氏の一般質問に答えた。

 意見聴取しない理由として、渡具知市長は「(県に)市の在住者や団体から579件の意見が提出されており、知事の判断の参考材料になる」と述べた。県への市民意見照会について、市は「内部で調整中」とした。

 美謝川切り替え問題で祖慶実季総務部長は、防衛局が進めている辺野古ダムのボーリング調査の結果を基にした基本設計で川の形状が変わる場合は市法定外公共物管理条例4条(2)に該当し、市長の許可が必要になるとの考えを示した。ボーリング調査について「今後あるかもしれない(美謝川切り替えの)申請に対する事前調査との認識」として、調査を認めたことは美謝川切り替えの許可ではないとの認識を示した。岸本洋平氏への答弁。市法定外公共物管理条例4条(2)は、市長許可が必要な行為として河川や水路などの法定外公共物における土地の掘削など土地の形状を変更する行為を定めている。