沖縄県とロシア・ロストフ州が文化や観光交流へ 副知事と駐日大使が覚書締結


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ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使(左)から記念品を受け止る富川盛武副知事=10日、県庁

 富川盛武副知事は10日、県庁でミハイル・ガルージン駐日ロシア大使と面談し、県とロシア南部のロストフ州間で、観光や文化・スポーツ面での連携深化へ向けた協力の覚書(MOU)の締結に積極的な姿勢を示した。

 富川副知事は昨年、玉城デニー知事がロシアを訪問したことを契機に、同州側からMOU締結の申し出があったとして「前向きに進めたいと考えていたが新型コロナの影響で滞っていた。ぜひ再び動かしたい」と強調した。

 ガルージン大使は「大使館としてMOUの準備、署名に最大限に協力したい」と歓迎した。

 富川副知事は昨年、ロシア極東ウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムに参加して、沖縄の健康産業や観光の面でロシアとのビジネス連携が期待できると感じたと説明した。デジタル化推進へ向けて県とウラジオストクの研究機関との連携も提案した。

 ガルージン大使は「日ロ地域間交流に県がますます積極的に参加することを歓迎したい。ロストフ州は、産業、科学技術、文化、スポーツ面でも発展レベルが高い地域だ。県との包括的な交流が十分可能で、日ロ関係全体への大きな貢献になると確信している」と述べた。