プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは12日、大阪府のおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサ(西地区4位)と対戦し、87―69で勝利した。2連勝で、通算成績は15勝5敗となり、西地区2位のまま。前半を7点リードで折り返した。その後は大阪も個人技を主体に10点差前後で粘る。最後はキングスが第4クオーター(Q)で内外から打ち分け、引き離して完勝した。次戦も13日午後3時5分から、同アリーナで大阪と対戦する。
▽Bリーグ1部(おおきにアリーナ舞洲、1632人)
キングス 15勝5敗
87―69(19―15,20―17,26―22,22―15)
大阪 9勝11敗
ティリ 21点でけん引
試合を締める最後の2回の攻撃が一戦を象徴していた。第4Q残り1分ほど。スリーポイントライン外の左コーナーでボールを受けたキム・ティリが冷静にシュートを沈めると、今度は右コーナーから連続で3点弾を決めた。5本の3点弾を含むチームトップの21点を挙げ、2連勝に導いた。
今季入団後、11試合目にして初めての2桁得点。合流1試合目でけがをし、コンディション調整が難しい部分もあった。今は「ようやく体の状態が良くなってきた」と調子は上向きだ。「シュートは入る日、入らない日がある」と言うが「シューティングを多くして、今日は良かった」と本来の感覚を取り戻してきているようだ。
最大の得点源のジャック・クーリーとドウェイン・エバンス。加えてティリに安定感が出れば、相手にとってさらなる脅威となることは間違いない。ティリは「自分に何ができるか、個人として成長しないといけない」と貪欲に貢献度の向上を見据える。
「自分のためだけにプレーするという選手が一人もいない。特に守備は全員が高い強度を保っている」と居心地の良さも感じているよう。210センチとチーム1の高身長を誇るティリが、存在感を増してきた。
◇仕掛けることできた
藤田弘輝HC(キングス)の話 受け身にならず、自分たちから仕掛けることができた。大阪は大きい選手がそろっているけど、今村や田代のところでサイズ負けしないのは大きい。小まめに交代する代わり、ハードにプレーしようとしているが、それをしっかりやってくれた。