空手・喜友名、史上初の全日本9連覇 圧巻のアーナンを披露


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空手道全日本選手権決勝で、アーナンで28・74を出し史上初の9連覇を成し遂げた喜友名諒=13日、東京都の日本武道館(古川峻撮影)

 空手の天皇杯・皇后杯第48回全日本選手権が13日、東京都の日本武道館であり、男子形の喜友名諒(劉衛流龍鳳会)が史上初の9連覇を達成した。1992年から99年まで続いた阿部良樹の記録を塗り替えた。本一将(エージーピー)との決勝では劉衛流のアーナンを演武し、28・74の圧巻の強さで優勝を決めた。2位と1・14差だった。

 予選ラウンド1回目はセーパイで26・10、2回目はクルルンファで26・22で、ともに1位となりランキングラウンドに進んだ。同ラウンドで披露した劉衛流のパイクーが27・86で演武者の中で唯一の27点台の高得点をたたきだし、1位で決勝進出した。

 劉衛流龍鳳会で喜友名らと稽古をしていた、女子形で昨年準優勝の岩本衣美里(クリーンコーポレーション)は、3位決定戦でパープーレンを演武し、26・02で3位だった。予選1ラウンド1回目のセーパイが25・60、2回目のクルルンファが25・54で2位でランキングラウンドへ進出。同ラウンドはアーナンで勝負を仕掛けたが、惜しくも26・22で2位となり、3位決定戦が決定していた。

 男子形で昨年5位の金城新(劉衛流龍鳳会)は予選ラウンド1回目のセーパイが23・18、2回目のクルルンファが22・85点の5位でランキングラウンド進出を逃した。

 男子組手の宮里康太(自衛隊)は初戦の2回戦、女子組手の金城里佳(日体大3年)は1回戦でそれぞれ敗退した。