平仲が中学女子初V 男子は樋口が制す ハイビスカス杯小中学生ゴルフ大会


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5番 落ち着いてアプローチショットを放つ平仲朱那=13日、伊江村の伊江島CC

 【伊江】第9回ハイビスカスカップ小中学生ゴルフ伊江島大会(主催・伊江村、共催・琉球新報社、伊江島カントリークラブ)が13日、伊江島CC(中学・小学高学年3109ヤード、小学低学年2455ヤード、ともにパー58)で開催された。中学女子は平仲朱那(カトリック1年)が1オーバーの59で初優勝した。男子は樋口大弥(うんな2年)が3オーバーの61で頂点に立った。小学高学年男子は呉屋陽星(北美6年)が61で制し、女子は棚原向春(与那原5年)が63で栄光を手にした。同低学年は野原ウォーレン(アメラジアンスクール・イン・オキナワ2年)が栄冠を手にした。平仲と呉屋は来年7月に北海道で開催予定のヨネックスノースジュニアカップ大会へ派遣される。大会には51人が参加した。(喜屋武研伍)

◆平仲、競技歴3年、堂々プレー

 中学1年にして160センチと恵まれた体格、体幹や柔軟性にも優れて、日々の課題に向き合い続けた平仲朱那。真剣にゴルフに打ち込み、競技開始から3年で初タイトルを手にし「家族が支えてくれたおかげ」と笑顔を見せた。

 ボクシングの元WBA世界チャンピオンで父の平仲信明さんから勧められてゴルフを始めた。

 幼い頃からクラシックバレエや水泳、空手に打ち込んでいたこともあり野口敬恭コーチは「スポーツが好きで、理解力がある」と言う。

 明るい性格でマイペースだが、クラブを握ると表情は一変する。ショットが少しでも曲がると「何でなのか」と納得がいくまでコーチを質問攻め。上達するために課題を問いながら、着実に力を伸ばし続けた。

 ボギーでスタートしたが、前半8番、9番で4メートル以上の難しいパットを決めて連続バーディーを奪う。15番、17番でボギーを喫するがそのほかはパーセーブし、局面でも慌てずに堂々としたプレーを貫いた。

 「複雑なラインのパットを決め、見る人が『面白い』と思うようなゴルフをしたい」とニューヒロインは成長した姿を思い浮かべた。


◆集中力のオンオフに専念

9番、冷静にパーパットを沈める樋口大弥=13日、伊江村の伊江島CC

 樋口大弥は一日を通して「集中力のスイッチのオンオフ」をうまく切り替えるゴルフに専念した。我慢を強いられる場面もあったが2バーディー、5ボギーと耐えて、3オーバーで大会初優勝を手にした。

 これまでは緊張からクラブを速く振ってしまい、ショットが左右にぶれることを課題としていた。今大会は待ち時間などでリラックスして過ごし、打順がくると「集中力のスイッチをオンにした」。切り替えがうまくいき、普段より落ち着いてプレーできた。

 3ボギーと低調ながらも気持ちを落とさず迎えた後半4番(パー3)、ピン上2・5メートルにつけると落ち着いて初バーディーを獲得。5番でボギーをたたくが「気にならなかった」と6番で再びバーディーを奪い、大崩れしなかった。

 今後の大会へ向け「フェアウエーをしっかりとらえて、リカバリーなどを徹底したい」とさらなる上達を誓った。