なぎなたの第20回おきでん旗争奪第39回沖縄県大会は13日、県立武道館で行われ、高校団体試合の部決勝は知念対決となり、2年生のAチーム(比嘉七美・島袋未羽・岩崎澪・下地花南)が優勝した。知念の団体優勝は4年ぶりで、岩崎と下地は演技の部でも頂点に立った。
個人試合は大城志歩(首里)、同男子は眞榮城海琉(那覇国際)が優勝した。中学団体は与那原A(泉水ほのか・栄野川美羽・大木ろまん)が2連覇し、泉水・大木は演技も制して2冠。個人は城間こころ(友愛クラブ)、男子は瀬長拓夢(西原東)がそれぞれ2連覇した。
小学生の部演技は1、2年が瀬底琉華・森田初(与那原町スポーツ少年団)、3、4年が渡具知夕桜・西銘結愛(同)、5、6年が大木ひかり・宮城加奈史(同)が優勝した。宮城は個人試合も優勝した。3、4年の個人では砂川末依(西原クラブ)が栄冠に輝いた。各部門上位8位が来年3月の若獅子旗大会に推薦される。(上江洲真梨子)
気引き締め先輩に挑む 知念A 同校対決、2年生に軍配
高校団体で4年ぶりの優勝を手にした知念。決勝は2年で構成するAチームと3年のCチームの対決だった。初戦で強豪・首里を下し、勝ち上がってきたCに、Aの副将・下地花南は「先輩だからこそ、いつも以上に思い切りいこう」と気を引き締めて挑んだ。
初戦、準決勝と先鋒(せんぽう)、次鋒でなかなか勝ち星を挙げられなかったが、決勝では全員が俊敏さを増した攻めを見せた。
先鋒の比嘉七美が、技をかわしてメンを決めると、直後に再びメンで幸先良く先勝。次鋒・島袋未羽につなげた。比嘉は「準決勝までは、相手に取られてしまうことが多かったが、決勝は気持ちが違った。最初から必死だった」と理想の流れをつくり出せた。
次鋒、中堅は引き分け。続く副将の下地は「最初に比嘉が取ってくれたので心に余裕があった」と冷静に臨み、相手が構えた瞬間にメンを決め、勝負を決した。演技でも優勝した下地は「来年は個人、団体、演技と3冠を狙っていきたい」と気持ちを新たに優勝の喜びをかみしめた。