子どもの肩こり、筋肉の緊張ほぐし方は? 体の視点で発達支援 オンラインでゆんたくサロン


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 本紙連載の漫画「ひなとかのんのおひさま日記」作者の森山和泉さんと福祉のプロたちが一般参加者と子育ての泣き笑いを語り合う「凸凹ゆんたくサロン」(凸凹ゆんたくサロン、琉球新報社共催)は5日、「発達と身体・山城健児さんに聞いてみようの巻」をオンラインで開いた。参加者から事前に寄せられた、子どもの夜の寝付きやかみつき行動について、放課後等デイサービスIMUA(沖縄市)の山城健児さんが発達障がいのある子ども特有の体の使い方や体の発達の視点から、森山さんと対話を深めた。長く若者支援に関わるNPO「はじめました。」の坂本将吏さんが司会を務めた。

森山和泉さん(オンライン)
山城健児さん(オンライン)
坂本将吏さん(オンライン)

 冒頭、森山さんは発達障がいがある2人の娘について「体の緊張が強くて、小さい頃から肩こりや頭痛があり、夜中に足が痛いと訴えることもあった」と体験を語った。

 山城さんは「肩こりは中高年がなる印象だったが、意外に子どもたちも筋肉が固く、肩こりが多い」とし「発達障がいがあると不器用な人が多い。体の使い方や力の入れ方に偏りや筋肉の緊張があり、こりや痛みの原因になっているかもしれない」と分析した。

 緊張をほぐす方法として山城さんは自然の中での遊びを提案した。技術を上げるトレーニングではなく、「海で波に揺られる」など本人が自由に楽しむ中で自分にとっての「心地よさ」を知り、体が求める動きを自然に行って緊張を緩められるとした。大人には不可解な行動でも「子どもには必要なことかもしれない」と目の前の子どもを尊重することを重視した。

 室内では、あおむけに横になった人の骨盤を介助者が左右に揺らす「金魚体操」を紹介した。参加者が画面上でこの運動を実演して子どもの寝付きが改善した経験を話し、山城さんは「大人や発達障がいではない人でも気持ちがいい」と勧めた。

 森山さんは「子どもは語彙(ごい)が少なく表現が限られる中で、多様な不快さを『痛い』と表現しているのかも」と指摘。山城さんは「大人も体調が悪いとイラッとしやすい。頭痛や肩こりがある子どもに、例えば空腹が加わるとすぐにかちんときてしまう」と話した。発達障がいのある子どもの支援では感情のコントロールなどを重視する方法もあるが、体の視点を持つことで「子どもの見方が変わるかも」と提案した。

 次回は同じメンバーで「コロナで子どもが学校を行き渋ったんですけど、どうしましょう・どうしてますか。坂本将吏さんに聞いてみようの巻」を来年1月30日に開く。申し込みは1月28日までにQRコードから。問い合わせはメールdekobokoyuntaku@gmail.com