学生かりゆしデザイン 那覇商・羽地さんと開邦・島袋さんがグランプリ 来年5月に商品化


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第2回学生かりゆしウェアデザインコンテストでグランプリに輝いた開邦高校の島袋莉子さん(左)と那覇商業高校の羽地若菜さん=16日、糸満市の日進商会

 かりゆしウエアブランドの「MAJUN」を展開する日進商会(糸満市、大城直也社長)が主催する「第2回学生かりゆしウェアデザインコンテスト」の授賞式が16日、糸満市の同社で開かれた。グランプリはカジュアル部門で那覇商業高校2年の羽地若菜さん(17)の「pine」、ビジネス部門で開邦高校2年の島袋莉子さん(16)の「カンカラ三線と波紋」がそれぞれ選ばれた。グランプリ獲得2作品は2021年5月に商品化され、県内量販店やMAJUNのウェブサイトなどで販売される。

 授賞式では、同社がグランプリと金賞を受賞したデザインを基に実際に作成したかりゆしウエアがお披露目された。羽地さんの作品は「学生が私服でも着られるようなカジュアルなデザインにした」と暗めの紺をベースに、明るい黄や緑のパイナップルを配置した。「自分らしいものを作りたいと考えた時にこのデザインが浮かんだ。イメージ通りにかわいくできてうれしい」と話した。

 島袋さんの作品は「沖縄のたくましさの象徴」としてカンカラ三線をモチーフに選んだ。缶の模様を波紋に見立てたスタイリッシュなデザイン。「戦後復興期に明るくたくましく立ち上がる沖縄が好きなので、カンカラ三線を選んだ。実際に服になっているのを見て、本当にうれしい」と話した。コンテストには、48校から、昨年の2・2倍に上る3480作品の応募があった。