島々の戦争、体験学ぶ 八重山祈念館 企画展で紹介


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企画展の展示を熱心に見る竹富町立上原小学校の児童=16日、石垣市の八重山平和祈念館

 【八重山】八重山諸島の島々ごとの戦争を紹介する企画展「戦後75年 写真・映像・証言で見る八重山の戦争」が石垣市の八重山平和祈念館で16日から開かれている。各島・地域の個別の戦争被害・体験を学べるほか、各地域の状況を比べることで、八重山での戦争を多角的・多層的に学ぶ機会を提供する目的もある。企画展の観覧は無料。来年1月31日まで(1月11日を除く毎週月曜日休館)。

 16日は修学旅行の一環で西表島西部にある竹富町立上原小学校6年生の11人が祈念館を訪れた。

 生徒たちは、信管が抜かれた不発弾の展示に触れたり、地元地域の出来事についてのコーナーを熱心に見たりしていた。

 初めて祈念館を訪れたという池村千代乃さん(11)は「(西表島東部にある)忘勿石(わすれないし)のことはよく聞くけれども、住んでいる近くの地域での戦争のことはあまり知らなかったので、びっくりした。詳しく紹介していたので、よく分かった」と話した。