南城市玉城の堀川農村公園で初となるイルミネーションの展示が始まり、堀川区民や訪れる人たちを楽しませている。設置や飾り付け、運営を区民総出で行った手作りのイルミネーション。静まりかえっていた集落内が明るいクリスマスムードに包まれている。
電飾アーチやトンネル、同市のキャラクター「なんじぃ」のクリスマスツリーなど、SNS時代を意識した写真映えする展示となっている。「コロナに負けるな」と希望を込めた区民のメッセージも。約1万2千球の電飾のうち約5千球は区民らが無償提供した。企画から設置まで約1カ月を要し、区民が力を合わせて飾り付けた。地域の有志企業の協力や南城市社会福祉協議会の助成金も活用した。1日に点灯式が開かれ、花火80発が夜空を彩った。
堀川区によると、イルミネーション開始以降は訪問者が増加したという。嶺井博敏堀川区長(59)は「コロナで行事やイベント中止が相次ぎ、雰囲気が沈んでいた。イルミネーションで集落だけでなく区民の心も明るくなった」と話す。孫の芯太郎さん(9)と、心太郎(こたろう)さん(6)は「きれいで楽しい。来年は『コロナに勝ったぞ』にしたい」と、イルミネーションに負けないほど笑顔を輝かせた。イルミネーションの点灯は1月11日まで。時間は日没~午後9時半(延長有り)。(高辻浩之)