モバイルプリンス
これから皆さんお待ちかねのクリスマス・冬休み・お正月がやってきます。
楽しみにしていると思いますが、スマホゲーム会社はそれらに合わせて魅力的なイベント・ガチャ【※1】を用意してきます。
私たちの財布のヒモが緩むタイミング、そして長期休暇などの時間ができるタイミングを見計らって、ゲーム会社が「仕掛ける」というわけです。
※1 イベント・ガチャ … 流行りのスマホゲームでは、期間限定で行われる「イベント」や「ガチャ」が用意されます。期間をゲーム側が指定してくるため、こちらの都合におかまいなしで「ゲームをやってね」というメッセージが発せられます。学生でもお年玉などでお金を持っている&冬休みで時間がたっぷりあるこの時期は、ゲーム会社も期間限定のイベントやガチャを用意してきます。
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こうした現象は、昔のテレビゲームでは見られませんでした。しかし、スマホ時代のゲームではインターネット接続が標準となっています。
ネットに接続していることで、ゲーム会社は私たちの行動(プレー時間・課金のタイミング)を分析することができ、アップデートで修正もできてしまいます。
その結果、よりハマりやすい形にゲームが変化していくということですね。
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これはゲーム会社だけでなく、SNSや動画サービスなども導入しています。つまり、私たちがスマホで日常的に利用しているアプリは、異様にハマりやすい構造になっているということですね。
「スマホは1日1時間!」とルールを決めてもキッチリ守れる人は少ないと思います。
それは、あなたの意思が弱いわけではなく、スマホが時間をどんどん奪うように「進化」し続けているからなのです。
スマホには利用時間を強制的に管理できる機能【※2】があります。そうした機能を活用し、年末年始のゲーム・スマホからの誘惑を振りきってみましょう。
※2 イベント・ガチャ … iPhoneの場合は「スクリーンタイム」、Androidの一部機種は「デジタルウェルビーイング」という名前の機能です。特定のアプリの1日の利用時間の制限、あるいは「22時以降は使えないようにする」などが設定できます。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。