那覇市議会 副市長人事の採決できず 審議未了で廃案に


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 那覇市議会は22日午前の11月定例会最終本会議で、延期していた平良識子市議(ニライ会派)を副市長に選任する議案を採決する予定だったが、会派間の調整がつかず午後4時までだった会議時間を23日午前0時まで延長した。採決できないまま午前0時を迎え、議会は閉会し同議案は審議未了で廃案となった。

 午前の採決では中立系議員らが先に退席。自民党会派と公明党会派が調整のため休憩を求め午前10時45分から本会議を休憩した。午後1時から再開する予定だったが休憩を2時まで延長するよう議長に求める要望が会派の中からあり是非を諮るため議会運営委員会が開かれた。議運で自民の奥間亮氏は本会議の休憩延長について「会派内に持ち帰りたい」として午後2時までの休憩を要望。その後「会派内の意見がまとまらない」としてさらに3時まで延長を求めた。4時を過ぎると審議未了で廃案になるが4時が迫っても奥間氏は委員会室に戻らなかった。

 しびれを切らした委員たちが議長に会議時間の延長を要望。急きょ本会議を開いたが久高議長は議場に現れなかった。4時まで残り30秒となる中、事務局に促され桑江豊副議長が延長を宣言した。その後、ニライは議長に会議を開くよう求める「開議請求」を出す方向で動いたが請求に必要な定数の半分(20人)の賛同が得られず、午前0時を迎えた。