田吹 遥子 
ヘビーメタルバンド「聖飢魔ＩＩ」の創始者で地獄の大魔王こと、ダミアン浜田陛下が率いる「Ｄａｍｉａｎ Ｈａｍａｄａ’ｓ Ｃｒｅａｔｕｒｅｓ（ダミアンハマダズクリーチャーズ）」がこのほど結成された。県出身のシンガー・伊舎堂さくらが「さくら“シエル”伊舎堂」としてボーカルを務め、メジャーデビューした。ダミアン浜田陛下作詞作曲の大聖典（アルバム）「旧約魔界聖書 第ＩＩ章」（ソニー・ミュージックレーベルズ）が２３日に発売される。伊舎堂にデビューの思いなどを聞いた。（聞き手・田中芳）
―ボーカルに選ばれたきっかけや受け止めは。
「２０１３年にオーディション番組『Ｘ ＦＡＣＴＯＲ ＯＫＩＮＡＷＡ ＪＡＰＡＮ』（エックスファクター・オキナワジャパン）へ出演したのがきっかけで、スカウトしてもらった。１０歳の頃から憧れてきた聖飢魔ＩＩ。創始者のダミアン浜田陛下のプロジェクトに選ばれるとは想像もしなかった。夢がかない、本当にうれしい」
―大聖典「旧約魔界聖書」を歌って得たこと。
「衝撃的な歌詞と曲を陛下から託され、物語の語り手という立場で陛下の物語を聴いている人にどう伝えられるのか悩みに悩んだ」 「第Ｉ章の『Ｂａｂｅｌ（バベル）』は２週間のレコーディング期間で１００回以上収録して、最終日の最後にとった音源が使われている。収録は大変だったが、『今までの私じゃ駄目だ』と改造され、ない引き出しまでひっぱり出してもらった。１番成長させてもらった大事な曲だ」
―メンバーや陛下と一緒に活動してみて。
「バンドを組むのが初めてなので、メンバー間の距離感を縮めないといけないと思っていた。９月のＭＶの撮影は、初顔合わせでリハーサルもなかったのに、息が合って驚いた。一気にいろんな心配ごとがなくなった。撮影終了後、お礼のメールを陛下に送ると、『これから作る曲は全部、さくらちゃんに歌い続けてほしいと思っています』とお返事をいただき、何度も読み返した。一生仕えて、ずっと陛下の曲を歌っていきたいと思った」
―改めて伝えたいこと。
「メタルファンや聖飢魔ＩＩの信者だけでなく、ロックやポップスが好きな人たちにも長く聴き続けてもらえると思う。『魂を乗せて歌いなさい』と何度も教えられ、それができた作品だ。ぜひ聴いてほしい」
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大聖典「旧約魔界聖書 第Ｉ章」は全１３曲収録。ＤＶＤ付き初回生産限定盤は３２００円。通常盤は２５００円。大聖典「旧約魔界聖書 第ＩＩ章」は全１１曲収録。ＤＶＤ付き初回生産限定盤は３２００円。通常盤は２５００円。いずれも税抜き。
