向陽高が恒例のカツカレー 共通テストに「勝つ」


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PTAからの受験に向けた激励の思いが込められた「勝つカレー」を食べる3年生=25日、八重瀬町港川の向陽高校

 【八重瀬】県立向陽高校(金城正樹校長)は25日、大学入学共通テストを控える3年生を激励しようと、毎年恒例となっているカツ(勝つ)カレーを振る舞った。同校PTA(大田茂秋会長)が主催した。大田会長は「保護者、PTAはみんなをサポートする。頑張って受験に打ち勝ってほしい」とエールを送った。

 例年は保護者が手作りでカレーを作るが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため業者に依頼した。

 既に推薦合格を勝ち取った生徒も含め、約250人の3年生はクラスごとに並び、PTAが「頑張って」と声を掛けながらカレーやミカンを手渡した。生徒は友人らと輪になって座り、おいしそうにカレーを頰張った。

 生徒会長で2年生の玉城アイザック政道さん(17)はあいさつの原稿を忘れるというハプニングで会場を笑顔にしつつ「志望校合格を目指して頑張ってください」と先輩を激励した。生徒会は1、2年生からのエールとしてオリジナルの四文字熟語「努意志策(どいしさく)」の横断幕を披露。下から読むと「サクシード」で英語で成功の意味となる。

 最後までやりぬく「努」力と強い「意志」、入念な対「策」の裏に「成功」があると説明すると、3年生からは「おおー」と歓声が上がった。

 県外への進学を目指す坂本龍輝さん(18)は3年生を代表して「コロナによる社会的変化に振り回された年だったが、一人一人ができることをやってきた。最後まで全力で走り抜けていこう」とあいさつした。

 大学共通テストは1月16、17の両日に予定されている。