強豪・市立船橋の屈強な守備に一歩届かず… 那覇西、球際で気迫 全国高校サッカー2回戦


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 サッカーの第99回全国高校選手権第2日は2日、東京・駒沢陸上競技場など8会場で2回戦16試合が行われた。2年ぶり17度目の出場となった県代表の那覇西は、千葉市のフクダ電子アリーナで過去5度の優勝経験を誇る名門・市立船橋(千葉)と戦い、0―1で惜敗した。那覇西は12月31日に行われた1回戦で、ノースアジア大明桜(秋田)と点の取り合いの末に4―3の逆転勝利で突破していた。


最高の舞台 球際で気迫

那覇西―市立船橋 前半、ドリブルで駆け上がる那覇西の山城暉一朗(左)=2日、千葉市のフクダ電子アリーナ

 強豪・市立船橋にあと一歩届かなかった。後半ロスタイム、GK伊良皆孝太が放つフリーキックを全員でゴール前で待ち構える。最後のワンプレー、双方から気迫に満ちた掛け声が飛び交った。空中戦でボールはこぼれ、球際の競り合いで那覇西がファウルをもらい、試合終了の笛が鳴った。「最後まで諦めずにいったが、相手の守備が一枚上手だった」(山川樹主将)。

 市立船橋のシュート6本に対し、那覇西は5本。互いに好守備から攻撃へと展開した。那覇西は格上相手に互角に戦ったが「メンタルの部分で一瞬の隙を突かれた」と、前半19分のパスミスからの失点が尾を引いた。

 相手が強みとするサイド攻撃に積極的なプレッシャーで応じ、ロングボールに逃げた所でボールを奪って攻撃に転じた。山川主将は「課題としてきた守備は今までの試合で一番できた」と納得の表情だった。ただ、攻めても1対1の場面で抑え込まれたり、クロスを上げるのにもう1歩足が届かなかったりなど、屈強な守備に力負けした。 力を出し切った山川主将は「勝ちたかったのが率直な気持ちだが、強豪校と最高の舞台で戦えた。仲間にも感謝しかない」と悔しさをかみしめつつも、充実した表情だった。

(古川峻)


悔しいの一言

 那覇西の平安山良太監督の話 悔しいの一言。優勝経験のある強豪の市立船橋をリスペクトはするが、チャレンジではなく、どうやって勝つかを考えて試合に臨んだ。立ち向かって勝負した選手を誇りに思う。胸を張って沖縄に帰りたい。