教職員5人が感染 年末に11人で飲酒伴う会食 北谷


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 【北谷】北谷町教育委員会は7日、町立学校の教職員5人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。5人は同じ学校に勤務し、昨年12月28日に沖縄市内で5人を含む同校教職員11人が会食していた。11人のうち5人以外の教職員は陰性だった。同校生徒に濃厚接触者はいない。津嘉山信行町教育長は7日に町立学校の全保護者に謝罪文を発送した。11人の教職員は、管理者から大人数での会食を控えるよう呼び掛けられている中、沖縄市の食堂を貸し切って午後6時から同10時まで飲酒を伴う会食をした。1月2日に職員1人の家族の陽性が判明し、本人も陽性が確認された。行動確認で会食が明らかとなり、参加教職員が濃厚接触者となった。

 町教委によると、感染した5人のうち1人は現在入院中で残り4人はホテルと自宅で待機中。陰性が確認された教職員も自宅待機中で12日から随時、出勤する予定だという。会食に参加した教職員と接触があった約10人の生徒も7日まで自宅待機していたが、保健所から「濃厚接触には当たらない」と回答があった。同校は休校措置は取らない。

 子どもを通わせている保護者からは「みんなが我慢している中で、教職員がこのような行動をするのは腹立たしい」などと批判の声が上がっている。津嘉山教育長は「模範となるべき教職員が子どもたちや保護者の信頼を裏切る軽率な行為をしてしまった。深くおわび申し上げたい。今後信頼を取り戻せるよう全力で取り組みたい」と述べた。