サッカーのKYFA第44回九州各県リーグ決勝大会最終日は10日、県総合運動公園蹴球場で行われ、県代表の名護スポーツFCは準決勝で七隈トンビーズ(福岡)に1―2で惜敗した。目標の九州リーグ昇格を逃した。
決め手逃し前半に2失点
試合終盤で0―2と追いかける名護は、センターバック平良琢磨や186センチのサイドバック高橋マイカルを前線に置いてパワープレーに出た。その結果、高橋が倒されてPKを獲得。しかしこれを決められず、ほかにも多くの決定機をことごとく逃した。それでもメンバーは「沈むな。切り替えろっ」と手をたたいて鼓舞し合い攻め続けた。
試合終了間際、ロングボールに反応したMF岸本響が守備裏に抜けてシュート。一度GKに阻まれるが「蹴った瞬間に詰めていた」と、平良がこぼれ球を押し込んで1点目を挙げた。しかし、前半の2失点が最後まで響いた。岸本は「早い時間に1点取れていたら、違う展開になった」と悔やんだ。
前半は初日の疲労が残り、ボランチ伊波絢が仕事のために不在だった影響が大きかった。中盤が安定せず、前半7分にクリアミスから先制され、リズムをつかめないまま同35分にも失点した。それでも後半に守備ラインを上げて前に比重を置き、岸本がトップ下に移ると自由に動き回ってチャンスメークした。
練習もしていなかったパワープレーの要求に選手が応えたこともあり、比嘉拓実監督は「攻守で九州に通用した」と手応えを語る。岸本は「攻撃のパターンを増やして、次は九州リーグに上がりたい」と雪辱を誓った。
(古川峻)
▽準決勝
七隈トンビーズ(福岡)
2―1(2―0,0―1)
名護スポーツFC(沖縄)
▽得点者 【名】平良琢磨【七】谷口、水田
ジェイリースFC(大分)
0―0(0―0,0―0,PK4―3)
NIFS・KANOYA・2nd(鹿児島)
▽決勝
ジェイリースFC
2―0(1―0,1―0
七隈トンビーズ
(ジェイリースFCは九州リーグ昇格)