引きこもり「生の声を聞こう」苦悩や対応を共有 当事者や家族、支援者らがシンポ


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ひきこもり当事者家族の話に耳を傾けるシンポジウム参加者ら=11日、名護市大東のカフェヒプノ

 【名護】特定非営利活動法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会は11日、名護市大東のカフェヒプノでシンポジウム「ひきこもり当事者の生の声を聴こう」を開いた。子どもが引きこもりを経験した家族や、当事者の支援を行う関係者らが参加し、お互いの経験や悩みを共有した。

 市内から参加した60代の男性は、小学3年生だった息子が引きこもり始めたとき、原因を理解できずに厳しく当たった経験を語った。男性は「子どものつらい気持ちを親はすぐに理解できない。親がその気持ちに気づけるかだと思う」と当時の苦悩を打ち明けた。

 引きこもり当事者の就労支援に携わった、就労継続支援B型事業所エスペレの濱畑直哉代表は「無理強いは禁物。特性に合わせて、時間をかけてサポートすることが必要だ」とアドバイスした。KHJの近藤正隆監事は「家族会の活動を通して、一人で抱え込んで悩んでいる方がつながることを望んでいる」と語った。