22年新卒採用もオンライン活用に 買い手市場傾向の見方も 沖縄県内企業の採用活動


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コロナで「新たな取り組み」8割

 求人おきなわは12日までに、2022年3月に卒業を予定する新規学卒者の採用活動について、県内企業を対象とした調査をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、採用活動で「新たな取り組みがある」または「検討中」とした企業が8割に上り、オンラインの説明会やインターンシップ開催など、非対面・非接触の採用活動に取り組む声が多く上がった。

買い手市場傾向見方も

 調査は2020年11月16日~12月7日に、ウェブアンケートで依頼し、46社から回答を得た。採用活動で取り組みたいことについて「オンライン説明会への出展、動画作成」(卸売・小売・流通業)、「ツイッターやインスタグラムなどSNSからの選考」(IT・情報通信業)との回答があり、各社ともに工夫を凝らした採用活動を検討している。

 前年と比較した採用予定人数の見通しについて、「前年並み」が45・7%で最も多く、「検討中」が21・7%、「増加」と「減少」はそれぞれ13・0%だった。

 12年卒~21年卒の10年は「増加」の回答が「減少」を上回る売り手市場が続いていたが、22年卒は増加と減少が同率となった。

 求人おきなわは「感染拡大が、採用予定人数にも影響を及ぼしていることがうかがえる」との見解を示した。

 採用活動の見通しについて「採用しやすくなる」との回答が前年調査比18・0%増の21・7%に上った。企業からは感染症の影響による景気悪化などで「買い手市場に傾くのではないか」との回答があった。

 採用の広報や個別会社説明会などの開始時期は、政府のスケジュールに合わせた3月が最も多く、前年と比べて大きな変化は見られなかった。