【一覧表付き】宮古島市長選、両候補の政策の違いは? コロナ・経済対策など相違


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 【宮古島】17日投開票の宮古島市長選は14日、三日攻防に入った。無所属新人で前県議の座喜味一幸氏(71)と無所属現職の下地敏彦氏(75)の2氏が激戦を展開している。琉球新報が実施した政策インタビューへの回答を中心に討論会、街頭演説などで両氏が示した政策を比較する。

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【新型コロナ対策】

 座喜味氏「水際対策を強化」 水際対策の強化を掲げる。東京や大阪など大都市圏を中心とした、県外からの観光客に対するPCR陰性証明取得制度導入を訴える。

 下地氏「独自支援を実施」 市独自の支援策強化を示す。支援金拡充に加えてプレミアム付き商品券を実施し、経済活性化を図る。対象者への無料PCR検査も実施するとした。

【経済振興】

 座喜味氏「市民所得10%向上」 市民所得10%向上を柱にする。県内外への輸送費支援など物流コスト軽減に取り組み、入島協力金制度導入も目指す。

 下地氏「観光振興で底上げ」 観光産業振興を中心に据える。農林水産業や建設業が循環する仕組みを確立することで経済活動の底上げを図るとする。

【農水産業】

 座喜味氏「6次産業化を促進」 農畜水産業振興会を設置し、農水産物加工や付加価値創造に取り組むとする。1次産業の6次産業化促進を訴える。

 下地氏「農業基盤整備促進」 農業基盤の整備とサトウキビなど基幹産業支援に取り組む。肉用牛振興協議会設置や水産物ブランド化促進も訴える。

【教育・子育て】

 座喜味氏「教育環境格差を是正」 GIGAスクール構想を活用した離島教育環境の格差解消を強調する。部活動大会の派遣費支援も示す。

 下地氏「高等教育機関を設置」 専門学校など高等教育機関設置を掲げる。保育所給食費の負担減と民間保育所の認可法人化による保育確保も示す。

【行財政改革】

 座喜味氏「財政規律を見直す」 公共工事総点検と財政規律の見直しを訴える。行政サービス向上を図るため、加点評価法導入やテレワーク促進による効率化を進めるとする。

 下地氏「組織スリム化図る」 事務執行体制の効率化を進め組織のスリム化を図ると強調する。子育て、教育環境充実のため担当職を増員し体制強化を実施すると強調する。

【陸自配備】

 座喜味氏「連絡協議会を設置」 容認。国や県、市に加えて賛成と反対の両立場の地元代表による連絡協議会を設置すると示す。情報公開を求め、協議を進めるとする。

 下地氏「一貫して配備了解」 容認。市民の生命財産を守り、国の安全のために一貫して配備を了解してきたとする。市民への説明を随時、国に申し入れていると訴える。