生徒に制服で苦しんでほしくない 選択制へ「性の多様性」を議論 南風原中で職員研修


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性別に基づいた声かけや学校の校則などについて話し合う教員ら=2020年12月28日、南風原町兼城の南風原中学校

 沖縄県南風原町立南風原中学校は昨年12月28日、職員研修「制服選択制に伴う性の多様性を認める学校のあり方について」を同校で実施した。沖縄キリスト教学院大学の玉城直美准教授が講師となり、教員約40人がジェンダーや性的な指向や性自認といったセクシャリティ、日常生活での性別に基づいた声掛けや校則などについて考えを深めた。

 玉城准教授は研修で「学校に通う子どもたちが多様化し、校則などを見直す時期にきている。当事者に向き合い、配慮する姿勢が大切だ」と話した。

 當間保校長は「当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなくなっている。中学3年間、制服で苦しんでほしくない。教職員と協力して校則などを変更していきたい」と話した。