【沖縄】気体の膨張・収縮を利用するスターリングエンジンを載せた車の性能を競う、スターリングテクノラリー全国大会がこのほど茨城県で行われ、周回スピードを競う「Mクラス」で美里工業高校が1位に輝いた。2019年に続き2連覇を果たした。同クラスの2位と4位も同校が獲得するなど好成績を残した。
宙返り垂直ループの回転数を競う「MAクラス」では2位~4位の上位に入った。生徒たちは「結果には満足していない。来年はどちらのクラスでも優勝したい」と語った。
同校では、機械工作部の12人が担当部分を決めて8台の車体を作り上げ、大会に臨んだ。車体の「ヒートキャップ」の部分に工夫を凝らしたといい、熱が伝わりやすくするために以前は0・3ミリだったが0・15ミリまで削った。Mクラスでは長さ8・8メートルの走路を1・19秒で走った。2年生の宮城唯図さん(16)は「もっと速く走らせたい。1・08秒まで縮める」と来年への目標を口にする。
県大会で優勝して出場したMAクラスでは、同じ沖縄代表の那覇工業高校に敗れた。昨年度も全国大会に出場した3年生の湧田夏瑠武さん(18)によると、全国大会のコースは車体がコースアウトしやすいという。「全国ではコース外に飛ばないようにするための対策をしながら練習したが(結果が及ばず)悔しい」と語り、後輩にむけて「来年は必ずどちらも1位を」とエールを送った。