釣り人に人気のチンシラー(オキナワンキチヌ)は60センチ前後まで成長し引きも強い。大きな群れをつくらず、個体数も少ないので、釣り人憧れの魚。これまでの沖縄県記録は2016年4月3日に宮城次男さんが釣り上げた59・7センチ、3・28キロだった。今年になって何度か挑戦し50センチオーバーを3匹も釣り上げたが、うち4回はそれを上回る引きでラインを切られた。
その経験から60センチオーバーは絶対居ると確信し潮が合う時はマル秘ポイントに通っている。1月10日も午後6時ごろからオキアミを餌に竿を出した。午後11時にウキがゆっくりと沈んだ。一呼吸おいてから竿を立てると、驚いた魚は右に左に、また沖に手前にとものすごい引きで走り回った。しばらくやり取りをしていると本命の大型チンシラーと確信した。3回ほど足元に突っ込んだりして抵抗を見せた大物も3分ほどで海面に浮かす事ができた。これが丸々と太ったチンシラーで、59・7センチと県記録と同じ全長だったが、3・82キロと県記録を更新するチンシラーだった。
宮城さんによると、今年はチンシラーのアタリ年で、特に大型が多いので、60センチオーバーが釣れるのも時間の問題とのことだ。釣り人を夢中にさせるチンシラーはこれから4月ごろまでがトップシーズン。宮城さんのマル秘ポイント通いは続きそうだ。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)