【八重山】石垣島と同島周辺離島を結ぶ定期船舶を運航する安栄観光(石垣市、森田安高社長)が11日、電動キックボード「Rimo(リモ)」を導入した。船にも持ち込める折りたたみ式の利点を生かし、周辺離島でのアクティビティを兼ねた移動手段として利用してもらいたい考えだ。二酸化炭素を排出しないため、気候変動対策も考慮に入れた次世代観光の移動手段としてもアピールする。
Rimoの最高速度は20キロで、3~4時間の充電で約20キロを走行できる。家庭用コンセントから充電可能。重量は13キログラム。原付免許以上が条件で、ヘルメット着用も必要。石垣島と竹富町内各島で走行できる。今後は充電スポットとなる飲食店などとの連携も進める。
11日、ユーグレナ石垣港離島ターミナルの安栄観光前で利用開始セレモニーが開かれ、同社の森田社長は「これからの50年、100年先を見据えて、環境を維持するツアーを展開したい」とあいさつした。
セレモニー後は関係者ら約10人が参加する体験試乗会が行われた。参加者は離島ターミナルからサザンゲートブリッジを通って南ぬ浜町までを往復し、開放感のある走行を楽しんだ。
Rimoは、離島ターミナル内の安栄観光カウンター隣にある「e―SHARE石垣」でレンタルできる。50台用意している。
料金は4時間2千円、6時間3千円、12時間3500円、24時間4400円。島民割引も検討するという。15日~2月7日は八重山住民を対象に、2時間千円の試乗キャンペーンも実施する。