26歳・安里琉太さん俳人協会新人賞 首里高の恩師「20代は快挙」


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俳人協会新人賞に選ばれた安里琉太さんと句集「式日」

 俳句の第44回俳人協会新人賞に、沖縄県与那原町出身の俳人安里琉太さん(26)の第一句集「式日」(左右社)が選ばれた。主催する俳人協会(東京都、大串章会長)が23日、発表した。関係者によると県出身者の受賞は初めて。篠崎央子さんの「火の貌」が同時受賞。第60回俳人協会賞には野中亮介さんの「つむぎうた」が輝いた。

 安里さんは1994年生まれ。首里高校在学時に俳句部に入り句作を始めた。「銀化」「群青」「滸(ほとり)」同人。昨年2月に発行された句集「式日」では248句を収録している。

 安里さんは「青天の霹靂(へきれき)で驚いた。多くの人に句集を手に取っていただきたい」と喜んだ。同校俳句部の顧問(当時)で、俳人協会会員の太田幸子さんは「20代という若さで、新人賞を受賞する人はほとんどいない快挙だ。『旗手』となれるような存在だ」と喜んだ。

 俳人協会は1961年に設立。俳句文芸の創造的発展と普及などを目的とし、全国40カ所に支部を構え、約1万5千人の会員が所属する。新人賞は50歳以下の協会会員の第一句集を選考対象としている。