「子どもに優しさ届ける」ステッカーの注文急増 県出身大学生2人が販売、本紙報道で反響


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西原愛奈さん(右)から子ども用のマスクと商品券を受け取る池原千佳子館長=6日、浦添市宮城の市立宮城ヶ原児童センター(同センター提供)

 【浦添】北九州市立大学に通う西原愛奈さん(19)=浦添市出身、那覇国際高卒=と、鈴木穂乃花さん(19)=沖縄市出身、コザ高卒=の2人が企画・制作したチャリティーステッカーが話題を呼んでいる。沖縄の子どもたちのために役立てることを目的にオリジナルステッカーを販売。収益は子ども用マスクと商品券に換え、県内の子ども食堂や子どもの居場所を通じて子どもたちに届ける。2人は「ステッカーを購入してくれた人や制作に協力してくれた関係者の優しさを届ける」と活動に励んでいる。

 ステッカーは県内外から注文を受け、昨年10月の販売以来、初回制作分の500枚がほぼ完売し、200枚を増刷した。2人は、自身の写真共有アプリ「インスタグラム」やフェイスブックなどで思いを発信し、購入を呼び掛けてきた。12月21日付の本紙の記事が反響を呼び、注文が急増したという。

 2人はステッカーを購入してくれた人の思いを自分たちの手で直接届けたいと、20カ所以上の子どもの居場所を訪ねて手渡す予定だ。6日には、西原さんが浦添市立宮城ヶ原児童センターの子ども食堂「レッツクッキング」を訪れた。同館の池原千佳子館長は「気持ちを実際に行動に移し、貴重で尊い活動だ」と感謝した。

 西原さんは「訪問先で子どもたちからお礼を言われ、行動してよかったと実感が湧いてきた」と話した。鈴木さんは「2月に帰省した際に訪問するので、早く届けたい」と語った。
 (中川廣江通信員)

沖縄のお守り「サングヮー」をモチーフに、「ともに守ろう 沖縄の未来」とメッセージを添えたステッカー

 


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