女子ゴルフ・ダイキンアマ開幕 荒川が自己ベスト69で首位発進 2打差で仲村


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9番バーディーパットを決める荒川怜郁=25日、南城市の琉球GC(喜瀬守昭撮影)

 ゴルフの国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディーストーナメント」への出場権を懸けたアマチュア選手権大会が25日、南城市の琉球GC(西・東コース6520ヤード、東・南コース6353ヤード、南・西コース6257ヤード、いずれもパー72)で開幕した。初日は予選ラウンドが行われ、荒川怜郁(中部学院大1年)が4バーディー、1ボギーの69で首位に立った。仲村姫乃(沖国大1年)が1アンダーの71で2位につけた。伊波莉羅と新城莉李亜(ベルビーチ)が72で3位。30位までの33選手が26日の決勝ラウンドに進んだ。決勝の上位4人は第34回の本戦(3月4~7日、同GC)に出場する。 (大城三太)

 荒川怜郁(中部学院大1年)が昨年に続いて予選で首位に立った。琉球GCで自己ベストとなる69。「昨年の結果が偶然と思われないようにプレーした」と、堂々のスコアと内容に1年を通しての成長を実感している様子だった。

 1番をボギーと出だしでつまずいたものの、パー5の4番で13メートル近い下りのパットを沈めイーブンに戻す。「これがきっかけで勢いが出た」と続く5番、上がりの8、9番でもバーディーを奪った。後半9ホールは全てパーでまとめ抜群の安定感で回りきった。

 フェアウエーキープを優先し、得意のドライバーは飛距離よりも精度を重視した。それでも持ち球のドローボールでコースを攻めた。身長169センチから繰り出すショットがロングホールで大きな武器になった。

 岐阜の大学からゴルフ部加入を条件に全額免除の誘いがあり、昨年の大会後に進学した。この1年、共にプレーする仲間たちの存在が成長の糧となり、プレーにも表れた。

 昨年決勝で2位となり、本戦出場を勝ち取るも新型コロナウイルスの影響で本戦は中止に。「仕方ない」と振り返りつつ、前を向いて再び挑む。決勝に向け「謙虚にプレーできたらいい」と肩の力を抜いて等身大で臨む。