「食料、困っている家庭に」 繁多川婦人会がフードドライブ活動 地域と連携、一人暮らし高齢者にもお届け


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食料品の寄贈を呼び掛ける繁多川婦人会の上地照子会長(前列左)、大城幸子副会長(同右)、書記の大城秀子さん(後列左)=5日、那覇市の繁多川自治会事務所

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で困窮する家庭などに食料品を届けようと、那覇市の繫多川婦人会(上地照子会長)は昨年7月から、家庭で余っている食料品などを集める活動「フードドライブ」を続けている。繁多川公民館が取り組む「シェアマーケット」や那覇市地域包括支援センター繁多川などと連携し、一人暮らしの高齢者や買い物に行けない住民らにも食料品を届けている。

 同婦人会は「ご家庭に余っている食品はありませんか?」と書いたポスターを地域16カ所に貼り、食料品の寄贈を呼び掛けている。住民や婦人会会員らが缶詰やレトルト食品、乾麺、菓子などを継続的に寄せている。婦人会は、寄贈された食料品を小分けにし、シェアマーケットや包括支援センターを通して、必要とする人に届ける。

 昨年の10月中旬からほぼ毎週月曜日の早朝に、匿名で買い物袋いっぱいの食料品が置かれているという。婦人会書記の大城秀子さんによると、昨年末には餅や子どもたちに人気の菓子も届けられ、季節が考慮された食料品もあった。

 婦人会の上地会長は「匿名で食料品を届けてくれる方に会ってお礼が言いたい。困っている人のことや喜んでくれる人のことを思いながら今後も活動を継続したい」と語った。大城幸子副会長は「このような活動ができてうれしい」と話した。
 (中川廣江通信員)